• テキストサイズ

【鬼滅の刃】復讐の血桜 

第42章 集結する力



伊「もういい、十分やった。」


甘「駄目よ、全然役に立ってない…。このままじゃ死ねない。」


想いと裏腹に、ハァ、ハァと肩で息をする甘露寺。


こんな彼女を伊黒が戦闘に出すわけがない。


伊「後は頼む。」


「はい」


それだけ隊員に言うと、直ぐ様無惨のところへ戻る伊黒。


甘露寺はその背中へ、涙と共に精一杯叫んだ。



甘「待って!!私も行く!!伊黒さん!!」


──ザッ


動けない程の重症の体を懸命に動かし後を追おうとする甘露寺。


それでも、言うことを聞いてくれない体。


もう彼の背中は見えない。


それでも、彼を想い、甘露寺は叫んだ。


甘「伊黒さん嫌だ!!死なないで!!もう、誰にも死んで欲しくないよぉ!!」


死を覚悟している彼。


死んで欲しくないと願う自分。


大切だから、死んで欲しくない。


だから少しでも、彼が死なずに済むなら…。


彼の隣で共に戦いたい。


少しでも、役に立ちたい。


涙と共に溢れ出す想い。


そんな甘露寺の想いを背中に受ける伊黒もまた、自身の生い立ちや想いに苛まれていた。


────────────────── ────────




/ 1202ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp