第42章 集結する力

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──ﾄﾞｷﾞｬｱｱ


山ほどあった瓦礫が一掃され、中から無惨が現れた。


思い通りにいかない苛立ちが頂点に達してるのは、誰が見ても明白だった。


鬼「ほう。夜明けまで私をこの場に留めるつもりか。やれるものならやってみろ！！！！」


禍々しい程の威圧感。


剣に優れた者ですら、躊躇ってしまう程の圧。


けれど、そんな圧に臆する者はこの鬼殺隊に存在しない。


ー 蛇の呼吸 参ノ型


ー 恋の呼吸 弐ノ型


ー水の呼吸 捌ノ型


直ぐに動けた柱3人が無惨へと一斉に刃を向ける。


甘露寺の刃は胴体、冨岡の刃は腕を、そして伊黒の刃が無惨の頸へ。


3人の刃は無惨の攻撃を掻い潜り、無惨の頸へと入っていく。


伊（肉に刃が入る！！頸を斬っても死なないが、攻撃は有効。体をバラバラにして…）


そんな考えを募らせながら、頸へと己の刃を振るう伊黒。


伊（少しでも弱体化させれば…）


けれど、その考えすら甘かったと後に知る。


甘「えっ！？えっ！？」


この異常に甘露寺が思わず声をあげた。


甘「あれっ？斬ったのに斬れてない！？」