第41章 復活

鬼「邪魔だ！！消えろ！！」


苛々しげに叫ぶ無惨。


無惨の意識が愈史郎へ向いた瞬間を、柱たちは見逃さなかった。


冨岡と伊黒は直ぐさま無惨へと刃を向ける。


ー 水の呼吸 肆ノ型 打ち潮 ー


ー 蛇の呼吸 壱ノ型 委蛇斬り ー


無惨へと飛び掛かる2人。


──ﾋｭｶﾞｶﾞｶﾞｯ


これには無惨も堪らず顔をしかめた。


鬼（目障りな…！！）


柱たちによって意識が逸れた事により愈史郎への無惨の支配が緩んだ。


愈（いける！！押し戻せる！！）


──ﾍﾞﾝｯﾍﾞﾝｯﾍﾞﾍﾞﾝｯ


何とか無惨の支配が緩んだ事により再び鳴女を操れるようになった愈史郎は、急いで無限城を地上へ押し上げるべく意識を集中させる。


けれど、それを無惨は許さない。


──ｸﾞｼｬｱｯ


突然、鳴女の頭が砕けた。


遅かれ早かれこうなると分かっていたものの、早すぎる展開にさすがの愈史郎も顔を歪めた。


愈（もう殺しにかかってきた！！まずい、城が崩壊する！！）


けれど、ここで諦める訳にはいかない。


愈（諦めるな！！細胞が完全に死滅するまでの僅かな時間で、無惨と残りの隊員を外へ出さなければ！！）