第41章 復活
伊「あぁ。…あの琵琶女の血鬼術…殺傷能力が高い訳ではないが延々と鼬ごっこをさせられる。頸を狙えない。決着がつかない。柱2人にさらにお前たちまでこの女のために足止めを喰らうことになる。何とか現状を打破しなければならない。他の柱たちと合流したくともどの道阻まれる。」
伊黒の冷静な判断に愈史郎もしっかりと頷く。
愈「その通りだ。そして、無惨には柱や他の鬼狩りが死んだと思わせた裏で、味方を集結させ総戦力で一気に叩く!!」
2人の作戦立案を黙って聞いていた祈里と音羽だったが、杏からの命令を思い出して手を挙げる。
祈「蛇柱さま。私たちは杏さまよりこの方を守るよう仰せつかっております。なので私たちはこの場に残り、愈史郎さんを補助しつつ、もしものときはあの鬼を倒す役をさせてください。」
伊「この鬼を?音白が?」
祈里が背負っていた珠世に視線を送りながら意見すると、伊黒の片眉が上がる。
その反応を見た音羽と隣から言葉を添える。
音「何故かまでは分かりかねますが、杏さまにはきっと何かお考えがあるはずです。それにこの方は医術の心得があり、蟲柱さまの共同研究のお相手です。きっと鬼殺隊の役に立ってくださると思います。」
2人からの説得に伊黒は舌打ちをした後、ため息を吐く。