第41章 復活
更に繭の中に無惨が居るとなれば、普段なら力で及ばない隊士達でも皆で力を合わせれば、 “今の無惨”であれば、討ち取る事は無理でも復活を引き延ばしたり出来るのではないか。
“皆で勝ちたい”
“少しでも役に立ちたい”
そんな気持ち抱かないわけがない。
「待機なんてしてる場合じゃないだろ!!柱が来るまでに少しでも何か役に─…!!」
その気持ちを代弁するように1人の隊士が叫ぶ。
けれど、その言葉が最後まで紡がれる事は無かった。
──ザッ
「え?」
ふわっと目の前が陰る。
──グシャッ
次に、他の隊士達の目に飛び込んできたのは“彼だった者”の肉片。
「無惨が…!!」
「出て来っ…!!」
そう叫ぶ他の隊士もまた、最後まで言葉を言いきることは出来なかった。
──ガガガガガガッ
そして瞬く間にその場が地獄絵図と化した。
輝「柱の到着を待て!!回復の為の食糧にされる!!聞こえている者!!」
隊士達を守るため、輝利哉様が懸命に叫ぶ。
その声は愈史郎の眼を介して鴉が懸命に隊士達へと伝える。
鴉「皆、一旦退キナサイ!!カアァ!!」
そんな鴉へ、無惨が答えた。