第38章 柱の矜持
『不死川さん!!』
──ギャッ
しかし、不死川の体は宙へ浮き上がる。
そのお陰で不死川は、あと少しの所で黒死牟からの攻撃を回避出来た。
不「時透!!」
自分を助けてくれた者の顔を見た不死川は思わず声をあげた。
時「死なせない!!貴方はまだ、両腕で刀を振れる…!!」
──ドサッ
『お2人とも大丈夫ですか??』
落下してきた2人を杏がなんとか受け止める。
不「音白、悪ィ。助かったぜ、時透。」
時「いいえ。杏さんありがとうございます。」
黒「もう1人…強者の気配は、"青い彼岸花の娘"だったのか…。」
3人が互いに声を掛け合っていると、その様子を見ていた黒死牟が口を開く。
『…いいえ。鬼殺隊 桜柱 音白杏と申します。お館様の命により貴方のお命頂戴しに参りました。』
杏は微笑みながら刀を構える。
柱4人と上弦ノ壱──…激闘の火蓋が切られた。
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