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【鬼滅の刃】復讐の血桜 

第38章 柱の矜持



『黒死牟、柱を何人倒した??まだ此処へは来させるな…』


ハッキリと聞こえたその声に、玄弥はサーッと青ざめた。


玄(こ…れ…、無惨…か…??無惨の声……??)


──ドクンドクン


同時に押し寄せる不安。


玄(鬼化が進んで、無惨の声まで聞こえる…俺の体…どうなっていくんだ…。)


──────── ──────────────────



一方、黒死牟は、悲鳴嶼と不死川の実力をひしひしと感じていた。



黒(成る程…。恐らくは、この2人が…柱の中でも実力上位…。)


そんな2人中でも、特に悲鳴嶼へと視線を向けた。


黒(特にこの男…。屈指の肉体を持つ剣士だ…。盲目であるにも拘わらず…。)


黒死牟は更に、彼の扱う武器へと着目した。


黒(よく考えられた武器だ。鎖を振り鳴らす音の反響で、空間や動きを 極めて正確に把握している…。俄には信じ難いが紛れもなき事実。なれば、まず先に……)


黒死牟は不死川の方へと視線を変えた。


不(この男の、武器破壊。)


──ガキィィンッ


黒(刀は側面から叩けば、容易く折れる。)


その事をもちろん心得ている黒死牟は、迷うことなく不死川の刀の側面に峰を当てる。




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