第5章 花屋敷
朝は入らなかったもう1つの衣装部屋。
そこで隊服に身を包む。
下は“すかーと”と呼ばれる西洋の型の服で膝よりも少し短い丈でフリルがついている。
上は時透と同じように袖が広がっており、そこにもフリルがついている背中に大きく“滅”と書かれた詰襟。
さくら色の脚絆をつけ、羽織を纏う。
羽織は全体的に白だが、下の方にかけてさくら色のグラデーションになっている。花びらも描かれている。
そのまま夕餉を食べ、サクラの夕餉を用意してその隣に紙をおいていく。
【 サクラ
お疲れ様。
これから少し巡回に行ってくるね。
先に寝てていいからね。
杏 】
『…行ってきます。』
日輪刀を腰にさし、草履を履いて屋敷を出た。
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