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【鬼滅の刃/煉獄】冬来たりなば春遠からじ

第20章  番外編 其の壱【R18含む】



「あぁっ…んんっ!んうううっ…んんっ…!!」

声を上げてしまうのがはしたないと思っているのか、それとも強い快感のためなのか、咲は口元に手を当てて、声を塞ごうとしている。

「咲…君の声をもっと聞かせておくれ」

杏寿郎がそう声をかけると、咲は涙に濡れたまつげを数回震わせた後、へにゃりと眉を下げて口から手をゆっくりと外した。

「は…い」

と、もはや観念したかのような弱々しい声に、杏寿郎は嗜虐心を刺激されたような気持ちになる。

「あぁ、もう、君は…」

どうしてそんなに可愛いんだ!!と叫び出したい気持ちを、杏寿郎は唇に込めて一際強く吸い上げたのだった。


完全に腰砕けの状態になりヘロヘロの咲の腰元から、杏寿郎は下帯を外す。

秘所は充分に濡れている。

いつもだったらここで挿入してしまうのだが、それではわざわざ宇髄に教えを請いに行った意味が無くなってしまう。

杏寿郎は着物の袂をごそごそと探ると、宇髄から授かったあるものを取り出した。

そのついでに、すでに汗でビッショリになっている着物を諸肌に脱ぐ。

あらわになった上半身は、鍛え抜かれ筋肉がもはや造形美と言って良いほどに盛り上がっていて、匂い立つような雄らしさがあった。

杏寿郎は袂から取り出した紙の小袋から一片の和紙を出すと、口に含んで溶かし始めた。

そんな杏寿郎の行動を、恍惚とした夢の中にいるような状態ではあったが咲が訊ねる。

「きょうじゅろ、さん、それは…何ですか?」

いまだ口をもむもむとしていた杏寿郎は、にっこりと微笑んだ後、咲を不快にさせないようにと手のひらで隠しながら、口の中で溶けた液体をドロリと反対側の手のひらに落とした。

「うむ!これはな、通和散といって潤滑油のようなものだ!」

「潤滑油…」

一応その単語の艶めかしい意味は知っていた咲は、頬を赤く染める。

「体の害になるような成分は含まれていないから、安心するといい!」

「は、はい」

堂々と言われた体を気遣う優しい言葉が何だか妙に体を熱くさせて、咲はつい目をそらした。

その瞬間、ぬるりと温かいものが秘部を覆うのを感じた。

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