どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第8章 リナリーのお悩み相談室?
ー夜ー
コンコン
部屋のドアがノックされる。
「どうぞー」
ドアを開けてアユを部屋に招き入れる。
「相談ってどうしたの?」
話しかけてもアユはずっとモジモジして話してくれない。
「話しにくいこと?」
「いや、そうでもなくもないって言うか、ないって言うか、あるって言うか。」
「それどっちよ。」
アユのテンパり具合が面白くて笑う。
「あ、あの。リナリーは恋とかしたことある?」
「恋?恋愛とかってこと?」
アユが頷く。
「ないわ。」
ここは正直に答える。
だってないもの。
「そっか。そうだよね。うん。そっか。じゃあ、えっと。その。好きとかってわかる?」
「そういうのはアユの方が詳しいんじゃない?よく恋愛小説とかも読んでるでしょ?」
「読んでるからこそわかんなくなっちゃったんだよぉ。助けてぇ。」
アユは半泣きで私に抱きついてくる。
「つまり、アユは誰かに恋をしたかもしれない。だけど、その感情が本当に恋だかわかんなくなっちゃったのね?」
コクコクコクコク
すごい勢いでアユは頷く。
相手は多分ラビだろうなぁって思いながら聞く。
「その、恋したかもしれない相手って誰?」
「それは、、、言えないよ。いくらリナリーでも恥ずかしい。」
「じゃあ、この話は終わりね。」
私はそう言って、アユから離れる。
「え、なんで!?」
「だって相手が誰だかわかんなかったら相談にならないでしょ?」
「うぅ。」
アユは少し悩んでから口を開いた。