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どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中

第19章 恐怖の心霊屋敷


【アユムside】


窓から差し込む光で目が覚めた。どうやらあの雨は止んだらしい。列車も動いてる。
そこで、自分の体が傾いていることに気づく。
少し動くと、頭に何かが乗ってる違和感。誰かの手?
そっと上を向くと、整った寝顔。びっくりしすぎて立ち上がってしまった。


「いったぁぁぁ。」


勢いよく立ち上がれば、ぼくの頭とラビの顎が衝突事故。
本当にごめん。絶対痛いよね。


「ごめん、大丈夫?」


自分も頭痛いから、抑えながら下からラビの顔を覗き込む。
あ、ラビ涙目だ。


「その、あの、ごめん。ほんと、ごめん。大丈夫?」

「なにが起きたかわかってないんですが?」

「そのね、あのね、ぼくの頭とラビの顎がね、多分ぶつかったと思う。」

「あぁ、顎痛いのはそのせいか。なんでそんなことになったさ?」

「それはさ、ほら、」


膝枕されてたとか言えるわけない!
てか、ラビはそれ知ってたのかな?
もしや、ラビが寝てる間に勝手にぼくが倒れ込んだとか?そうだとしたら、恥ずかしすぎて言えない!!


「ん?」


言葉を続けないからラビの首がどんどん傾いていく。
そんな不思議〜?って顔しないで、お願いだから。


「あの、ぼくも起きたばっかりなのでわからないです。」

「なぜ敬語?まぁ、あの体制ならアユムが顔上げればオレの顎へまっしぐらだもんな。」


ん?あの体制なら?こいつ、膝枕してたの知ってる?
ってことは、ラビがあの体制にしたと?なぜ!?
やばい、顔に熱が集まるのがわかる。今のぼく絶対顔赤い。
ラビに気づかれたくなくて、そのまましゃがんでラビに背を向けた。後頭部はまだじんじんしてるし。
あぁ、こりゃたんこぶだ。痛いな。


「アユム?大丈夫さ?」


ぼくは、ラビの問いに頷くことしかできなかった。痛いし、なんか恥ずかしいから振り向けなかった。
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