どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第18章 キョウダイ初共同任務
ピーーーーーーー!
ラビのゴーレムに通信が入った音。
「ん?はいはーい。こちらラビ。どーした?誰?」
「ぼく。アユム。この吹雪の中、追加の資料持ってきた。窓開けろ。」
「マジで!?こんな悪天候なのに!?わかったさ、ちょっと待ってろ。」
ラビは落書きしたまんまのアレンを叩き起こし、窓を開け、窓の外に手持ち部分を伸ばしたイノセンスを出す。
「ラビ?どうしたんですか?」
「今から追加の資料が届くんさ。アレンとユウも抑えててくれ。きっとこの吹雪の中だからスピード加減できないだろうし。」
「またあいつはこき使われてるのか…」
ラビと神田はいつものことという雰囲気でラビのイノセンスを支える。アレンもよくわからないけど2人に習って支えた。
数秒するとガゴン!!!という音と共にすごい衝撃があった。
「いって!!」
「大丈夫さ?」
走る列車の窓の外、ラビのイノセンスにぶら下がるアユム。ラビは急いでアユムの手を掴み列車の中に引っ張る。
「ユウ、窓閉めろさ。寒い!」
ラビはアユムに自分の団服を脱いでかけてやる。
神田は黙って窓を閉めると、寒さで凍え始めたアユムに自分の持ってた温かいお茶を渡す。
「あ、ありがと、」
アユムも素直にそれを飲んでいく。
「ふはぁぁ!生き返った!……って、あははははははは!!!!」
アユムはアレンを見て、指差し大爆笑。
「なにそれ!ラビにやられたの!?馬鹿みたい。あはは!ほんと間抜け!」
「いい感じだろ?オレの傑作さ!」
「ラビ最高!」
アユムとラビがなぜ笑ってるのか気づかないアレンはオロオロし始める。
「気づいてなかったのか、モヤシ?顔見てみろ。」
意外にも親切な神田が教えてくれる。
アレンは列車のトイレの鏡で顔を見てラビに大激怒。