どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第17章 エクソシストの印
ラビのイノセンスで森の中まで逃げる。
伸びたり大きくなったり。便利そうです。伸びるのはお姉ちゃんの『2つの棒』の鎖とおんなじ原理かな?
にしても、重さが変わらないと言うから驚きです。
「奴らがAKUMAの姿になってから戦闘態勢に入ってたら死ぬぞ。」
「ごめん。」
「今、AKUMAを見分ける目、使えないんだろ?だったら尚更、人間を見たらAKUMAと思わねぇと。」
「そう言うわけには…!全ての人間がAKUMAというわけでもないですし!」
「といいつつ、実は今人間が怖いんじゃないか?ん?……AKUMAを見分ける目が使えなくなって、どれが人間なんだかわからなくなってさ。」
「そうかもしれないです。」
「まぁ、疑おうと思えば誰でも疑える。誰がAKUMAであっても不思議はねぇ。オレらは、そういうのと戦わなきゃならねぇからな。」
「ラビはいつもどうしてるんですか?」
不思議に思った。僕みたいに見分けることができないラビたちはどうやってAKUMAを倒してるのかが。
「人間は全部AKUMAぐらいに思って疑ってるんさ。エクソシストはさ、圧倒的に不利なんだよ。便利な目を持ってるお前と違ってさ。AKUMAは人間の中に紛ちまう。オレらにしてみたら、誰がAKUMAで誰が人間かなんてわかりっこねぇんだ。オレや他のエクソシストにとって、人間は、伯爵の味方に見えちまうんだなぁ。」
「でも、手当たり次第に人間を殺すわけには…」
「だからさ、これを、団服(コート)を着てるんさ。AKUMAに近づいてもらうために。」
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『見えん的に対してこっちまで姿を隠してどうする。この団服(コート)は的なのさ。こうすれば近づくもの全て、疑える。』
師匠の言葉をやっと今理解した。
エクソシストはみんな、AKUMAを倒すために人間の中で的になり続けてたんだ。守るべきもののために。
ようやくみんなの不安を理解した。
せめて僕の左目がエクソシストとして戦うみんなの恐怖や不安を少しでも軽くすることがてきたなら。
僕も覚悟を決めなければ。