どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第15章 ぼくからラビへ
【アユムside】
今日はリナリーとお買い物!
ついに、来週に迫ったラビの誕生日プレゼントを買うことが今回の任務である。
ぼくは準備をしてリナリーの部屋に行った。
コンコン
「リナリー、準備できたー?」
ぼくは勝手にドアを開けて中に入る。
「アユ?ねぇ、まさかと思うけどそれで街に出るつもり?」
「え?何か変?」
ぼくはいつも通り、黒の太めのズボンに白いTシャツ。髪型もいつも通りのポニーテール。
以前ラビに、『ユウとおそろいみたいさね。』って言われたポニーテール。
どこか変なのだろうか?
「えぇ、変ではないわね。でも変よ!」
「え、どっち?」
「いつも通りすぎるのよ。そんなの部屋着みたいじゃない。今から街にお出かけなんだからオシャレでもしないとでしょ!ほら、行くよ!」
ぼくは強引にリナリーに引っ張られて自分の部屋に戻ってきてしまった。
「そこに立つ!」
すごい勢いで言われてしまうものだから逆えず、言われた場所に立つと、リナリーが勝手にぼくのクローゼットとタンスを開ける。
「リ、リナリー?」
「あ、スカートももってるじゃない。これにしましょ。あと、Tシャツもそんな無地のじゃないやつがいいんだけど、、」
リナリーはぼくのタンスの中身を全てベッドに出してしまった。
「ねぇ、聞いてもいいかしら?」
「な、なんで…しょうか…?」
リナリーの顔が笑ってない。口は弧を描いてるけど、目が笑ってない。そんな顔が余計に怖い。