どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第12章 再会
「「リナリーー!」」
ぼくとお兄ちゃんはAKUMAへの攻撃をやめてリナリーに駆け寄る。
「3人まとめて死になさい!」
伯爵がそう言って、AKUMAに合図を出す。
お兄ちゃんとアイコンタクトをとる。
お兄ちゃんがリナリーを抱えたまま左、ぼくは右に飛ぶ。
その後も3人でAKUMAの数を減らし続ける。
「この一撃で、全て葬ります。哀れなAKUMAに魂の救済を!」
ぼくとリナリーはトマたちのもとに戻る。
「『十字架ノ墓(クロス・グレイヴ)』!」
お兄ちゃんがそう言って左手を振ると、残っていたAKUMA全てが破壊された。
「だめレロ。レベル1のAKUMAじゃ全然相手にならないレロ」
「仕方がありません。また出直すことにしましょう。」
伯爵が空を歩く。
「伯爵!」
「ですが、お前たちはまだほんの序章を見ただけ。世界中でAKUMAは進化し続けている!これからが本当の終焉劇の始まりです。我輩はAKUMA製造者、千年伯爵。汚れた神を重複し、AKUMAと共にこの世界を終焉に導く者。お前たちエクソシストがどんなに足掻いても、世界を救うことなどできませ〜ん。絶対にね。うへへへへ」
伯爵は笑いながら姿を消した。
「ほんの序章。」
お兄ちゃんはそう呟くと、膝から崩れ落ちた。
相当疲れたんだろう。
「お兄ちゃん!」
みんなで駆け寄る。
「大丈夫、ちょっと疲れただけだから。」
ジャンがお兄ちゃんに飛びつく。
うゎ。ずるい。ぼくも抱きつきたい。
けど、我慢。今この子は、誰かに支えてもらうべきだから。本人がお兄ちゃんを選んだんだから。