どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第12章 再会
「あの時から、僕にはAKUMAの魂が見えるようになった。初めは、マナが僕を呪ってるんだと思った。だから、償いになるならと、エクソシストになろうとした。でもいつか、たくさんのAKUMAを見てるうちにわかったんだ。彼らの涙は憎しみじゃない。自分をAKUMAにしたものへの深い愛情なんだ。なぜ強く生きてくれなかったんだ、と。だから僕は、償いではなく生きるためにエクソシストになろうと決めたんです。この呪いが僕の道標。AKUMAは哀しすぎる。この世にあっちゃいけない。だから、破壊します。」
お兄ちゃんは左手を前に出す。
「アレン、お前はあの時殺しておくべきでした。」
伯爵はそう言ってレオに乗る。
「お兄ちゃんだけじゃないっつの。」
ぼくは少し不貞腐れる。
「AKUMAの魂が見える?彼らを救う?できるものならやってみなさい!」
AKUMAの弾丸がぼくらを直撃した。
「アレンくん!アユ!」
リナリーの声が聞こえた。
「心配ありません。さっきはジャンを守るために仕方なく受けたけど、」
「この程度の攻撃じゃ、ぼくらは殺せないよ。」
お兄ちゃんのセリフを受け継ぐ。
お兄ちゃんは左手でガードしてる。
ぼくは瞬時に発動して、空中に飛び上がる。
「ウイルスが効かなければ、撃ち殺せばいいとでも?舐めないでください。対AKUMA武器が発動した僕の左手は、怪力と音速を誇る。AKUMAの弾丸もその硬質なボディもこの手の前では無意味。これは、あなたの兵器を破壊するために存在する、神の兵器です!」
「ひゅーお兄ちゃんかっこいー!」
誰にも聞かれない程度に煽ってみる。
やっぱりお兄ちゃんはあの頃よりも格段に強くなってる。