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どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中

第12章 再会


「だぁれ?」


伯爵が首を傾げた。


「あなたの敵です。」

「エクソシストですか?こりゃどうも、はじめまし、、、はじめまし…て?」


アレンはレオに向かって走る。


「やめて!」


レオとアレンの間にジャンが入る。

ジャンがレオを庇ったにも関わらず、後ろでコンバートしたレオ、否、AKUMAがジャンの脳天に銃器を当てる。

アレンは左手でジャンを庇って、自分はAKUMAの弾丸を受ける。
アレンの顔には黒いペンタクルが浮かぶ。


「あぁ、躊躇なく弾丸の前に飛び込んでくるとは、勇敢ですねぇ。ジャンくん、君はね、ムカつくんですよぉ。力もないのに正義にばっかり燃えてて我輩のこと悪者悪者って。我輩はただ、みんなのためにAKUMAを作ってるだけなのに。どうです?醜いでしょ。これは人の心が招いた罪の結晶です。君はAKUMAを我輩が造る単なる兵器だと思ってるようですが、AKUMAは人の心が産むものなのですよ。このAKUMAもそう。君の親友のレオが産んだAKUMAなのです。」


伯爵はレオのAKUMAに手を添えて言う。


「レオが?」

「レオは、伯爵の手を借りて死んだ母親の魂をこの世に呼び戻し、AKUMAにしてしまったんだ。僕には見える。AKUMAにされて苦しんでいる、彼の母親の姿が。」


アレンの顔は真っ黒。
それでもアレンは話すのをやめない。


「見える?何を言っているんです、この死に損ないが。」


伯爵が言う。

アレンの左手のイノセンスが光る。


「僕は対AKUMA武器を宿した人間です。体内のウイルスなら浄化できる。」


アレンの顔の黒が左目上の逆さペンタクルに吸い込まれていく。


「お前の、それ、なぁに?」


伯爵も見たことがないのか驚いている。


「呪い。僕は昔、大切な人をAKUMAにした。その呪いでこの目にはAKUMAに内蔵された魂が見えるんだ。」

「あーー!思い出した!我輩は昔、お前に会ったことがある。」


伯爵はアレンを指差し言う。
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