第1章 夕日
転校生の子が入って来て、僕…いえ、僕達全員が言葉を失いました。
入ってきたのは女の子…かなり身長は小柄です。
…綺麗。この一言で頭がいっぱいになりました。
腰あたりまでのびた、ふわふわのオレンジ色の髪は、お菓子のようです。パッチリと開かれた目は、とても綺麗な青色…目が離せません。
…でも、何故でしょう?何だか、すごく雰囲気が冷たいような…?
自己紹介が始まりました。
「白井…リマです。よろしく。」
ようやく、クラスの皆がざわつきだしました。
先生「じゃあ、白井さんの席は…「あの席が良いです。」…分かった。あの席は空いてるしな。じゃあ皆、仲良くして下さいね!」
てっきり女の子だから顔目当てとかで赤司君や黄瀬君の隣と言い出すのかと思ってたんですが…
この行動に、クラスの皆は驚いているようです。
白井さんが選んだ席は、一番後ろの一番窓側…
…隣に人がいない席だったのですから。