第14章 身バレにはご注意を! レオナ・キングスカラー
「っふ…ふぅ…ん…」
ようやく唇が離れる。
経験の少ない私にとってあまりにも濃厚だったその口付けのせいで腰が抜けかけていた。
レオナ先輩は私をひょいと持ち上げてホコリの被ったテーブルに乗せる。
テーブルに乗せられたことで私とレオナ先輩は同じくらいの目線になり、草原色の瞳に全てを見透かされている気分になった。
「男の制服着てる女がいるだなんて誰も思ってもねぇよなぁ、さんよ」
好戦的な眼光が私を射止める。
身を後ろに引くと腰を掴まれてさっきよりも近付いてしまった。
「私だって、好きで着てるわけじゃな…ひ、う」