第11章 メイド服を脱がせて レオナ・キングスカラー
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その後知らされたことだが、果実の国のアンジェリーナ姫は自国に強制送還され、ユニーク魔法を奪われたらしい。
魔法士にとってユニーク魔法を奪われるのは手足をもがれるのと同等のことである。
なぜこのように思い措置が取られたのか?
それは言うまでもなく、そのユニーク魔法を向けた相手が未来のプリンセスだったからだ。
「うわぁ…嘘みたい…」
自分は今、純白のドレスを着てドレッサーの前に佇んでいる。
少し長めに引かれたアイラインと、光をうけて輝くラメ。
唇に塗られたリップはこの世で一つしかなくて私だけの為に作られたものだ。
ヘアメイクも自分でやるよりも豪華で美しく、編み込まれた髪の毛には白い小さな花が飾られている。
「準備出来たか?」
「レオナ様!」
レオナ様がひょっこりと姿を表す。
レオナ様の白タキシード姿もとても素敵だ。
何よりもスタイルがよく、何を着ても似合ってしまうのだが、褐色の肌に白が映えてより綺麗に見えるし、髪にはお揃いの白い花が飾られている。
「様呼びやめろって言ってるだろ」
「あはは、ごめんなさい、つい…」
昨日までご主人様だったのだから仕方ない。
ドレッサーの鏡を見てしてもらったメイクを見ているとレオナ様の手が胸元に降りてきた。
「えっ?あの、レオナ様…」
胸元が大きくえぐられたドレスの隙間に手が入ってきて、胸を揉みしだく。