第3章 買い物にいこう
「それは…早めに…言っといて欲しかったですね…」
ブロロ…と走りたず車の中で俺の顔は顔から火が出るくらいに熱い。居た堪れなくて顔を両手で覆ったが、隠しきれない耳まで真っ赤だと思う。
「あんな反応すると思わなくて…ごめんね、驚かせて…私もビックリしたけど…」
「俺もすみません…咄嗟に美月さんを抱き上げてしまって…」
守ろうとしたとははいえ、女性の身体を勝手に触った挙句に抱き上げてしまった。…すごい柔らくていい匂いだっt…じゃなくて!!ブンブンと頭を振る。なんて事考えてんだ俺はッ!
「お…っ」
「え?…美月さん?」
美月さんが聞こえるか聞こえないかの小さな声で
「…っ。お、重かったわよねっ…!」
…。運転していたから俺からは横顔しか見えない。けどすっごく顔が真っ赤だ。頬を膨らませて羞恥心と戦っている。
え、待って。なにその反応。えっ。かっ
「わ…ん゛ん゛ん゛ッ…!美月さんちゃんとご飯食べてます!!?もっと食べた方がいいですよ!軽すぎるくらいですよッ!!」
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それから数十分して、美月さんが運転する車はとても大きな建物の敷地に入った。今車を停めるところを探しているらしい。驚く程に平らに舗装され、どの車も白い線の内側に規則的に並んでいる。そういうルールなんだろう。
俺のフォローにもなってない発言から、なんとも言えない空気になったが、ショッピングモールとやらが近付くと自然と会話が再開した。
「…あ、ここ空いてたからここに駐車するね。音が鳴るけど、爆発しないから安心してね。カカシくん。」
「あ、はい。」
ガチャ、と何かギアを入れ替えると前進していた車が、今度はピーッピーッという音と共に後退し他の車と同じように白線の内側に綺麗に止めた。
「はい、到着ーっ!さっそくカカシくんの日用品を買いにいくよ!」
「…」
あんなに顔が真っ赤で頬を膨らませていた美月さんは、落ち着いたのかまた普通に話し始めた。さすが強心臓の美月さんである。
車を降りてショッピングモールの入口まできて、俺は立ち止まった。
「これは…予想以上に大きい建物ですね…」
「この辺りでも特に大きい所だからね!ここなら衣食住のすべてが揃うこと間違いなし!じゃあ早速いこ!」