Second reincarnation【ツイステ】
第5章 部活動見学Part1
「レイ…なんかその…お疲れ様」
「見捨てられた…」
「小エビちゃん何しにきたの?バスケ部入んの?」
「あ、いえ…ひとまず見学をと思って」
「えー見てるだけってつまんなくね?ちょっとやってったらいーじゃん」
「それは確かに。ワンプレーだけどうだ?レイ」
「…じゃあ一回だけ…でも私そんなに上手くないよ。背も足りないからダンクシュートとか夢のまた夢だし…」
よく見渡したらバスケ部には170以上は確実にある生徒達ばかりだ
しかもみんな運動神経良さそう…ヘマして笑われたらどうしようか
せっかく誘ってもらえたのに始める前から不安になってきてしまった…
やっぱり断った方が…と悩んでいたら、人のことを顎置きとして使っていたフロイド先輩が手を思いっきり引っ張って体育館に引きずり込んできた
「あ、あぶな…!」
「とりあえず悩む前にさ、やろーよバスケ。オレ小エビちゃんくらいの身長の奴とやったことねーからちょっと楽しみ」
「確かに…まぁまずはやってみろよレイ!」
そう言ってボールを渡される
…ここの人たちは人の心を揺さぶるのが上手いらしい
ちょっとだけにやけそうになる口元をなんとか堪えて、一言告げる
「下手でも笑わないでくれるなら…」
着ていた制服のジャケットを体育館の入り口に置いて、バスケ部のメンツの方に走って行った