第21章 ー林間合宿ー
**Noside**
中央広場へゾロゾロと集まるヴィラン連合
その1人ツギハギ顔の男に抱えられているのは
彼らの目的の1人である気を失った神無月だった
「あぁ!その子弔君のお気に入りだァ」
「あぁ、脳無にやられて消耗してたからな
捕まえるのは容易だった…あとはMr.か」
その直後彼らの頭上から何かが降ってくる
降ってきたのは緑谷達に踏みつけられた仲間
ヴィラン側は直ぐに彼らに警戒態勢を取った
「知ってるぜこのガキ共!!誰だ!」
「Mr.避けろ」
ヴィランの1人のツギハギ顔の男から
青い炎が現れた緑谷達は何とかソレを避ける
そしてそのまま自然と1対1の戦いとなり
溢れたMr.と呼ばれる男にツギハギ顔が近づく
「爆豪は?」
「もちろん……?!」
Mr.はコートのポケットを探りながら
捉えたはずの爆豪と常闇が居ないとこに気付く
「2人とも逃げるぞ!今の行為ではっきりした
個性は分からんがさっきお前が散々見せびらかした
これが爆豪・常闇だな、エンターテイナー!」
そう言って障子の手に握られた2つの硝子玉ーー
「ほほぅ、あの短時間でよくー…
さすが6本腕!!まさぐり上手め!!」
Mr.は焦る様子もなくただ楽しそうに笑っている
「待て!まだ神無月が!
お前らは先に爆豪達連れて逃げろ!」
引こうとする障子達の中1人…轟だけは
ツギハギ顔の腕に抱えられた彼女を見ていた
「轟君、僕も残って彼女をー」
「お前は行け!アイツは俺が必ず助ける!」
轟に言われ緑谷は唇を噛み締めながらも
障子と共にその場から逃げ出そうとする
だがその先は脳無とUSJの時にいた
ワープを操るヴィランによって遮られた