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【ヒロアカ】〜復讐に囚われた天使〜

第20章 ー期末テストー


**椿紗side**

「…神無月来たか」

『お待たせしました』

演習試験場に行くと相澤先生が
気だるそうに私を待っていた

『…試験の合格基準は皆と変わらず
"ゴールするかハンドカフスを掛けるか"
そのままで大丈夫ですか?』

「いや1人のお前にはさらにハンデを
やるつもりだったが…いらないか?」

『…逆にその両手両足の重りが
十分すぎるほどのハンデだと思いますが』

本来の体重の半分の重さをプラスさせた物

それだけでも動きづらいはずなのに
そのうえさらにハンデなんてーー
それで勝っても何も嬉しくない

「OK…じゃあ、1分後にスタートだ
遠慮なく全力でぶつかってこいよ」

先生はそれだけ言うと屋根伝いに消える

(…勝つためには先生の個性と
あの捕縛武器を封じることが必須条件)

捕縛武器を避ける為5尺程の棒を生成し
個性対策に翼を出現させゴールの方へ向かう




『……?!』

「おいおい、1人なのにそんな無防備に
歩いてて勝てると思ってるのか?」

背の翼が消えると同時に聞こえた声に
振り返ると電柱上に先生が立っていた

『…先生が来るの待ってたんですよ
どうせならカフス掛けて勝ちたいですから』

「ほぉ…お手並み拝見だな」

そう言って降り立った先生と向かい合う

そして棒を握る手に力を込め
そのまま彼に向かって走り出した
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