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Mirror【R18】
第9章 対話、それぞれの都合
「姉さん、ただいま!」
「お帰りなさい……瑞稀さんも」
「暫くぶり」
今晩逸巳が瑞稀を連れてくると言った時、澤子はひどく動揺した。
どんな顔をして会えばいいのだろう。
そう考えつつも、職場から帰る足取りが早くなる。
自分から連絡する勇気も無かった癖に。
私は狡い。
瑞稀の率直さは時に毒にも薬にもなる。
ただ惹かれる。
そんなものを全て呑み込んで、瑞稀に会いたかった。
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