• テキストサイズ

Mirror【R18】

第9章 対話、それぞれの都合


「姉さん、ただいま!」
「お帰りなさい……瑞稀さんも」
「暫くぶり」

今晩逸巳が瑞稀を連れてくると言った時、澤子はひどく動揺した。
どんな顔をして会えばいいのだろう。
そう考えつつも、職場から帰る足取りが早くなる。
自分から連絡する勇気も無かった癖に。

私は狡い。

瑞稀の率直さは時に毒にも薬にもなる。
ただ惹かれる。

そんなものを全て呑み込んで、瑞稀に会いたかった。



/ 187ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp