第8章 ひと月の性愛
「瑞稀くん、しよ」
美和は立ち上がって瑞稀の両肩に手を置いた。
瑞稀は首を傾げて美和を労わるように手首を掴んで離す。
「残業で疲れてるだろう、今日は休めよ」
「よく分かんないけど、瑞稀くんとは疲れないのよね。 余計元気になる感じで」
「ぷ、何それ」
「瑞稀くんもそうじゃないの?」
瑞稀はそれには答えずに美和のバスローブの間に手を差し込んだ。
「あ…っ」
「美和のって手にすっぽり入るんだな。 嫌いじゃないよ」
「……そう、なの?」
「ここも小さくて可愛いし」
「……っん!」
胸の先に強い刺激を感じて美和は思わず声を上げる。
「……瑞稀くん」
美和が瑞稀に口付け、甘い声が部屋に響く。
「ん、ふ、…ふぁ、んん、…ぁ」
美和がとろんとした表情で瑞稀に抱きつく。
「ん……いつも思うけど、キスだけでこんなになるの何でかな」
「さあ……」
「瑞稀くんだって……んんっ?」
「挿入れていい?」
「あ、……もう?」
「だってバスローブとかこれ意味無いし」
既に美和の愛液でバスローブや瑞稀の服はぐっしょり濡れていた。