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Mirror【R18】

第6章 平穏さにこそ潜む


澤子が逸巳の部屋を出ると瑞稀が靴を履いている所だった。

玄関先で瑞稀と澤子が無言で見詰め合う。

……この人は、どういう人なんだろう?
大人びて子供みたいで、優しくて冷淡で、孤独で危うくて。



「瑞稀さん、彼女から聞きましたよ! 葵ちゃん、可哀想ですよ!」

ドアが勢いよく開くや否や、逸巳が瑞稀を非難する口調で詰め寄ってきた。


「……流石にお前を襲う気はしないな」

「へ?」

逸巳はぽかんとして瑞稀を見た。






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