第5章 遅れ咲きの茎に輝けるただ一輪
「あ、ふっ……」
女が天井から吊り下げられ身体をくの字に曲げた格好で後ろ手に縛られている。
高く吊られている為爪先立ちになってやっと地面に届くか届かないかという所だ。
暗いその部屋には他にも吊されたいくかの鎖や無機質なソファ、子供の玩具の木馬の様な遊具やベッドなどが雑然と置かれていた。
「昨晩は気を失ってしまったね。 堪え性の無い子だ」
男は子供をあやす様な優しい口調で女を窘めた。
大柄なその男…高雄の歳は一見三十前後で、日本人離れして整った顔は端正といっていい。
鎖が絶えずジャリジャリと鳴り、心許無く女の足先は空を切る。
高雄は女の秘部に自身を埋め、両の尻を掴んでゆったりと出し入れを楽しんでいた。
身体を主に支えているのは女に突き入れる男のモノである。
その役割に相応しく、充分すぎる程の質量と硬さのそれは部屋の僅かな明かりにテラテラと光って反射している。
「う…っ!」
髪を掴まれた女の上半身が持ち上げられ、その白い首筋はいくつもの赤く小さな穴で傷付けられていた。
自身の杭を深く差したまま彼は再びその細い首に歯を立てる。
「ん、ん、んっ」
「苦痛は快楽へ、快楽はより深い悦びへ」
赤い唇を舐めながら高雄は呟く。
女の足の間から透明な液が吐きだれる。
「やれやれ。ちゃんと前も後ろも綺麗にしてやったのにまたお漏らしか」
高雄は身体を起こすとその尻を左右に割り、ひくひくと震える穴をぐにぐにと拡げた。
「綺麗な色だね。 とても美味そうだ」
「い、嫌ぁ……」
一旦抜いた後に今度は後ろに先端を埋めていく。
「ん、んんっ!!」
「おや、どうやらここは経験が無いらしい。 千切れそうに狭いね。 だが、君には堪らないだろう?」
普段排泄の時にも経験しないような塊に侵入されてその入り口は小さく裂け、血が滲んだ。
だが女は恍惚と言って良い表情を浮かべ涙を流している。
未経験だったその部分に全てを収め切って満足気な表情の高雄は、女の腸の内部を探るかのようにゆっくりと動き始めた。
「ん、んん、ふ、ぅん!」
「もっともっと深くまでいくんだ。 その体が最高に美味くなるまで」