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Mirror【R18】

第1章 小田瑞稀


初めて花屋で彼女を見た時、周りの風景が止まって見えた。

モノクロの視界の中で彼女と周りの花だけが生きていた。

賛美歌の神聖な音楽が聴こえ、それはぐにゃりと婉曲するように狂った女達の声になり狂想曲がガンガン耳に響く。

秋という季節柄か周りには赤い花々がディスプレイされていたが、彼女はそれらに塗りつぶされ仕舞いに鮮血となって滲みますます鮮明な画像になる。

飛び散る花弁達。

俺の喉がカラカラに乾いて唾を飲む。

確かに思った。


この女を喰いたいと。






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