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Mirror【R18】

第14章 余章 ―― 夜話


日曜の晴れた午後。


話がある、それだけ連絡をいれて美和は珍しく昼間の外に逸巳を呼び出した。


あの男とは別れた。
向こうは最後まで何だかんだ言ってたけど、「もうあなたに飽きたから」そう伝えると彼は黙った。

凄くスッキリした自分に驚いた。


逸巳にどう切り出そうか。
あたしはこんなの慣れてない。

『ありがとう』?
『ごめんね』?


公園のベンチに座っている美和に気付いて、逸巳が向こうからやってきた。


目の前に立った逸巳が腰を屈めて最初に口を開く。

「僕のものになってくれる?」

瞬時に美和の顔が真っ赤になり、逸巳はそんな美和を見て微笑む。

美和は勢いよく逸巳の首に抱きついた。


公園内の人々が二人をチラチラと見る。


でも、構わない。


「美和さん、言って」

「……いいよ!」






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