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Mirror【R18】

第13章 Mirror


澤子と瑞稀はまるで何かで繋がっているかのように、日に日に弱っていった。

彼等は自宅で手伝いを雇って過ごしていた為、逸巳は毎日見舞いに寄った。

ある日澤子の部屋を訪ねようとすると、ベッドに寄り掛かる澤子を瑞稀が後ろから抱き締めて、穏やかに二人が話していた。

「ごめんね、私が先で」
「俺はその方がいいよ。 一樹の事を考えるとまた答えが違うが」
「逸巳がいてくれる。 同じ事よ。 どちらでも」

「澤子、何も心配無い」
「ええ、またすぐに会えるものね」

「正直、数日でもきついんだけど」
「ふふ」


そんな調子で澤子が息を引き取り、ひと月後には消え入るように瑞稀も亡くなった。







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