第15章 「帰って来た映画監督」
今日はコヨミとお出かけの日
コヨミはあまり外に出ないからたまに晴人と私が外に連れ出している
晴人「じゃああそこ行こうか」
3人が入ったのは服屋
コヨミが少しでも興味を持った服は積極的に試着させた
コヨミ「…できた」
試着室からコヨミが出てきた
いつもとは違う大人っぽい服
晴人「あぁ…こういうのもいいじゃん」
『うん…!何か大人っぽいよ!』
コヨミ「うん…」
晴人「他のも着てみる?」
コヨミ「うん…!」
イマドキな感じの服装
古着系、真面目系、ロック系…
晴人「おぉ…」
『かっこいい~…』
コヨミ「…やっぱり今日はいい。また今度にする」
晴人「まぁ…コヨミが言うなら…」
コヨミ「うん…」
コヨミはまた試着室へと戻った
『…晴人、これいいんじゃない?』
晴人「お」
2人はあるものを買って外に出た
元の服に着替えたコヨミが戻ってきた
コヨミ「ごめん…!」
晴人「はい、これ」
さっき買ったものをコヨミに渡した
コヨミ「?」
『プレゼント。私と晴人からの』
晴人「せっかく来たんだから、1つくらい」
さっき買ったのは赤いベレー帽
晴人「被ってみたら?」
コヨミはベレー帽を被った
コヨミ「ありがとう…!」
晴人「どういたしまして」
『よく似合ってる!』
ガォガォ!!
晴人「あ?」
晴人の足元に見慣れぬ使い魔が現れた
コヨミ「使い魔…?」
晴人「また見たことないやつだな…」
見慣れぬ使い魔は3人に向かって誘う身振りをした
『私たちを呼んでるみたいだね…』
晴人「行ってみるか」
3人は謎の使い魔の後を追いかけた