第42章 「魔法使いは運命」
譲は仁藤と共に自転車の練習を続けていた
そこに晴人と、真由がやって来た
晴人「よっ。やってんなぁ」
譲「はい!」
『大丈夫?』
譲「こんなの全然平気です!」
真由「譲くん…。どうするか…決めた?」
譲「……うん。僕…魔法使いにはならない」
その答えに晴人とは安堵の息をついた
真由「そう」
譲「…自分のことばっかで…ずるいかもしれないけど…やっぱり怖いし…。それに…今僕が一番大事なのは…朱里姉ちゃんだから」
晴人「そうか」
譲「僕…子供扱いされないような…かっこいい男になって、また…会いに行くって決めたんだ」
晴人「そんじゃ、魔法使いなんかやってる場合じゃないな」
仁藤「よーし、もう一回行くぞ!」
譲「はい!」
仁藤と譲はまた坂道を登って行った
真由は歩き出した
晴人「あっさり引き下がるんだ」
真由「無理強いさせることじゃないですから。それに…大事にしたい人がいるって…素晴らしいことです」
晴人「あぁ…。これから…どうするの?」
真由「戦いながら探します。魔法使いになれる人を…」
真由は再び歩き出した
~♪~♪~♪~
晴人「もしもし、凜子ちゃん?」
凜子《晴人くん!!大変なの!!》
晴人とは顔を見合わせた
2人は国安0課へ
晴人「何なんだ一体…!!」
木崎の部屋は物が床や辺りに散らばり、激しく荒らされていた
『きゃっ…!!』
晴人「…!?」
が見つけたのは血の付いた木崎の眼鏡だった