第34章 「金で買えないモノ」
―――面影堂―――
仁藤はソファに座って土屋からもらったギターのピックを眺めていた
凛子「土屋さん、可愛いところあるじゃない。ギター好きの彼にとっては、大切な物なんでしょ?」
仁藤「あぁ。こんなに小さいけど…俺にとっては果てしなく大きな物だ」
コヨミ「他のゲートの人たちも助けられて…ホントによかった」
瞬平「まぁ…よっぽどファントムが怖かったんでしょうね。6人とも東京から離れてくれたし。これで一件落着じゃないですか!?ね!晴人さん!」
晴人「ん?…うん…。お金にも懲りたんじゃない?上手い話には裏があるって…わかっただろうし」
仁藤「そうだな」
輪島「やっぱりそうだよなぁ…。でもなー…」
輪島はまだあの広告を眺めていた
「「「輪島さん/おっちゃん!!」」」
輪島「あ、ごめんごめん!わかってる、わかってるんだけどさ、ついさ…。つい!こんなのがあるから悪いんだよ!」
輪島は紙をグシャグシャにして自室へ持ち帰ろうとした
「「「輪島さん/おっちゃん!!」」」
輪島「ごめんごめんごめん」
輪島は凛子が持ってたゴミ箱に紙を投げ入れた
瞬平「ナイスキャッチ!」
仁藤「おぉ~!さすが刑事~!」
『………』
―――――
はソファに座って本を見ていた
瞬平「何ですか?その本」
晴人「、その本…」
『うん…。不思議な本…』
仁藤「あれ強かったな~!」
晴人「何なんだろうな…これ…」
晴人はの持っていた本を見た
晴人「ル・フー ラサース…だっけ」
『でも…今は唱えても何も起きないの…。この前の戦いで光ったんだけど…何の反応もないし…』
晴人「ま、の新しい力だ。使いこなせるように頑張れよ」
『うん、ありがとう晴人…』
仁藤「何かホントに魔法使いっぽいな!」
瞬平「僕も早く見たいです!」