第24章 「決戦」
『う…』
目を覚ますと見慣れた天井が
『あれ…?』
右を見ると晴人が寝ていた
『晴人…』
晴人「ん… …!?」
『起こしちゃった…?』
晴人「大丈夫か…!?」
『うん』
は起き上がった
晴人「悪かった…すぐに助けられなくて…」
『え…?』
晴人「怖くなかったか?」
『怖かったけど…晴人は絶対に来てくれるって信じてたから…』
晴人「…」
ギュッ…
『は…晴人…!?』
晴人「無事でよかった…」
『…ありがとう…晴人』
晴人「(にしてもあのファントム…何でだけ拐ったんだ…?あそこには凛子ちゃんだって…)」
『晴人…』
晴人「(俺より先にあの場にいたのは間違いない…。なのにだけを…)」
『晴人…っ』
晴人「!!」
『苦しいよ…晴人…っ』
晴人「あ…悪ぃ…」
『どうしたの…?』
晴人「いや…何でもない…」
晴人はゆっくりを離した
は反射的に晴人の腕を掴んでいた
『あ、あの…っ』
晴人「ん?」
『もう…少しだけ…』
晴人「もう少しだけ?」
『もう少しだけ…ぎゅって…』
晴人「珍しいじゃん、がそんなこと言うなんて」
晴人は少し笑いながらをまた抱き締めた
『それくらい…怖かった…』
晴人「ごめんな…」
晴人の自分より大きな手が頭を撫でる
暖かくて優しくて…すごく安心する
このままでいたい―――――