第22章 「ドラゴンたちの乱舞」
―――面影堂―――
コンコンッ
晴人「俺。入るぞ」
『はーい…』
晴人がの部屋に入って来た
晴人「大丈夫か?」
『うん…。力入らないだけ…』
は上体を起こそうと腕に力を入れるが起きれない
晴人「いいって、無理すんな」
『ごめん…』
晴人「お前のおかげで新しい力が手に入った。サンキュ」
『私は何もしてないよ。晴人が頑張ったおかげでしょ?』
晴人「お前がいたから頑張れたんだよ」
晴人はそう言っての頭を撫でた
晴人「あのさ…」
『ん?』
晴人「…何でもない」
『え、何それ。気になるじゃん』
晴人「やっぱいいや。そのまま寝てろよ」
『晴人~…!』
晴人「ホントに何でもないって。俺の勘違い」
晴人はそう言って部屋を出た
『何なのよ…』
はしばらく扉を見つめた
そして晴人が階段を降りたのを確認して起き上がった
『もう…思ったように力入んない…っ』
力を振り絞り、起き上がったは腕をまくって傷を見た
『やっぱり…』
傷は伸びていた
この傷が心臓に達するのはいつになるか…
近くも無いが遠くも無い
この傷が心臓に達すれば私は死ぬ――
あの白い魔法使いは何か知っていそうな気がする
『聞けば…よかったな…』
は自分の腕を握り締めた