第18章 「もう一人の魔法使い」
『ハァ…ハァ…ハァ…』
目の前が揺らぐ
『…っ』
一体どこに行ったの…!?
あの占い師…
顔はしっかり見た
声も覚えてる
服装、足音、装飾品…全て覚えてる
《見たよ…その人…》
『…!!』
がちょうど触ってる木から声が聞こえた
『どこで…!?』
《橋の方…。大きな荷物を持った男の人と一緒に》
『あのマヨネーズ男か…。ということは…あの人がゲート…』
重たい体を無理やり動かし、教えてもらった場所へ向かう
『う…っ』
ドサッ…
は地面に倒れてしまった
『早く…行かなきゃ…』
「大丈夫?」
『え…?』
知らない人に手を差し伸べられる
『…大丈夫です』
「でも苦しそう。立てないんでしょ?」
『立てます…!』
は自力で立ち上がった
「送ってってあげようか?」
『ありがとう。でも大丈夫だから…』
はフラフラしながら目的地へ向かった
「結構強気な巫女様だなぁ…」
―――――
橋の下に着くと占い師とマヨネーズ男が
『見つけた…っ!』
は弓矢を構えた
『その人から離れなさい…っ!』
占い師「お前は…!」
「あー!!さっきの女神様!!」
『女神じゃないっ!!その人から離れなさい…!!』
占い師「まだ生きていたのか…」
『…っ』
目の前が霞む
バシュッ!!
『しま…っ!!』
占い師「どこを狙っている」
占い師はに歩み寄る
『来ないで…っ!!』
バシュッ!!
占い師「もうはっきりと見えていないのだろう…。可哀想に…。すぐに楽にしてあげますよ…!!」
占い師はの首を掴み、力を込めた
『…う…っ!!』
「おい!何してんだよ!!」
は苦しさに耐えながら、矢を放った
ドスッ!!
占い師「ぐっ…!!!」
『油断は…禁物なんじゃないの…?』
占い師「貴様…っ!!」
グッ!!!
『…っあ!!!』
首を絞める力が強くなった
「おい!!何してんだよ!!死んじまうだろ!!」
マヨネーズ男は占い師の腕を掴む
占い師「邪魔をするな…!!」