「新テニ×まもロリ」理想のペア、魔法使いとビーチバレー!?
第1章 理想のペア、魔法使いたちとビーチバレー!?
「ゼロ、あの人たちには本気を出して魔法使った方が良さそうだな」
「ふう、やっとイチイもその気になってくれたか」
「よそ見ですか? あなたたち」
ゼロとイチイが小さい声で話している間にサーブを打った木手ですが、ゼロが反応早かったか、レシーブします。
「よそ見はしてねえよ。ボール、見えてるぜ。なっ、イチイ」
「ああ」
「破壊魔法!」
イチイのトス後、ゼロはそう唱え、スパイクを放ちました。放ったスパイクの威力があったか、砂が多く吹き飛び、丸井と木手は砂が目に入り、転がってしまいます。転がったとき、木手が丸井の下敷きになりました。
「わりぃ、キテレツ、大丈夫か?」
「う……」
木手は頷き、お腹を抱えながら立ち上がりますが、よろけます。
「キテレツ」
そこを丸井が両手で支えました。
赤いリボンを2つ付けた茶髪の少女がゼロに注意する声が聞こえますが、次にイチイがサーブを打ちました。
「今度は魔法は使わせねえ」
丸井がレシーブし、木手はまだお腹のところが痛そうでしたが何とかトスをします。
「チャンスボール、頼みましたよぉ、丸井くん」
「ああ、妙技綱渡り!」