「新テニ×まもロリ」理想のペア、魔法使いとビーチバレー!?
第1章 理想のペア、魔法使いたちとビーチバレー!?
「次は俺のサーブか」
丸井からボールを受け取ったイチイはサーブをすぐに打ちます。
丸井がさっと動き、イチイのサーブボールをレシーブし、木手が縮地法の動きでトスをし、丸井は変わった技を使いました。
と、言うのも、テニスのネットプレーのような感じです。丸井はビーチバレーボールでもテニスでよく使う得意技を放ち、決めます。
「妙技綱渡り!」
「ゼロ!」
イチイが声を掛けましたが、ボールがネットから落ちてくるタイミングが間に合わず、ゼロは取れません。理想のペアに点数が1点入ります。これで2対1です。
「うっし!」
丸井は両手でガッツポーズをし、
「おいしいところを持っていきますね、アナタ……」
と、木手は言っていましたが、ふっと微笑みます。
「あんた、今の、魔法を使ったな?」
丸井の妙技綱渡りが魔法に見えたか、ゼロがそう言ってきました。
「いいや、使ってねえよ」
否定した丸井ですが、ゼロは聞きません。
「さてはあんたたちも、ニナを狙う受験生の魔法使いだな。そっちがその気になら、オレたちは本気を出させてもらうからな」
「えええええー」
何が何だかよくわからない丸井は戸惑います。