「新テニ×まもロリ」理想のペア、魔法使いとビーチバレー!?
第1章 理想のペア、魔法使いたちとビーチバレー!?
理想のペアが先攻のため、サーブは木手が打ちます。木手のサーブが決まったか、1点取れます。
赤いリボンを2つ付けた茶髪の少女が得点板の点数をめくっていました。現時点で1-0です。
「お、1対0ってオレたちみたいな点数だな」
「ゼロ、感心して言っているようだが、俺たちは負けているんだぞ」
「あ、そうだ」
続けて木手がサーブを打ち、今度は取れたか、ゼロがレシーブをします。イチローのトスに、ゼロがスパイクを放ちました。
ゼロの放ったスパイクが理想のペアは取れず、1点決められてしまいます。
「1対1、同点か」
丸井が、赤いリボンを2つ付けた茶髪の少女が立つ得点板をチラッと見たあと、言いました。
「丸井くん、どこを見ていたのですか?」
茶髪の少女の水着姿を見ていると思った木手がメガネを光らせます。
「どこって、得点板だよ。キテレツこそ、オレがどこ見ていると思って聞いたんだ?」
丸井がニヤニヤした表情で聞くと、
「ふん」
木手はメガネを光らせたままそっぽを向きます。
「キテレツ……」
それ以上のことは丸井は何も言わず、転がって行ったボールを取りに行き、イチイに投げて渡しました。