第3章 蒙恬(もうてん)×湯女(ゆな)

先程舐められていた方とは逆側の耳に息を吹きかけられ、身体が揺れる。

すっかり熱くなった全身は、彼に組み敷かれたままの状態では動こうとしなくて彼を受け入れる事しかできない。

"お仕置き"という言葉の意味を理解する前に、彼の指先が脚の付け根を割って侵入してきて…



「うん、お仕置きが終わったらいいかな？

じっとしててね？」


『やっ、動かしちゃ…！んんっ、は……なに、これ……』


「気持ちいいって事だよ？」



そう私に低い声で言うと、彼の舌が再び私の耳をゆっくりと舐め回し、


ちゅ、くちゅ…


私の秘部の中に侵入していた指も動き出す。

勝手に動いてしまう腰が、
もっとと心の声が叫んでいる事が

こんなにも恥ずかしいのに、彼の綺麗な手と自分の手を絡めてしまう。



『…ぁ、うっ、んんっ！……もっ、と欲し、い、んっ』


「…ん、そんな言葉、どこで覚えたの？ちゅっ…

お仕置き、されたいなんて、可愛すぎ」



至近距離で目が合ったまま彼にそう言われれば、胸の奥がドクンと大きな音を立てる。

私、なんてことを…！

再び耳元に顔を寄せられたその瞬間、ゆっくり動いていた彼の舌がいきなり激しく私の耳をせめたてたんだ。