第2章 プロローグ
———親愛なるあなたへ———
久しぶり。
元気だったかい。
こうして手紙を書くのは何年ぶりかな。
今日はキミに聞いてほしいことがあって、こうして手紙を書いてる。
少しだけ、昔話に付き合ってはもらえないだろうか。
とても長い昔話になってしまうけれど。
それでもキミに聞いて欲しいんだ。
だって、こんなにも謎めいて不思議で壮大な旅なんて後にも先にも経験することなんてないだろうから。
誰かに———キミに伝えたくてね。
ゆっくり読んでくれて構わない。
なんたってこれは”昔話”で”思い出”の話だから。
・ターナー