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〔R18〕複雑なカンケイ。

第14章 前進、変化


あの後、私はすぐに透と離婚をした。
透は一生を塀の中で過ごすそうだ。

私は、会社に居辛くなり部署を異動した。今は秘書課で仕事をしている。

岩崎・桜木「一ノ瀬、ちゃんと仕事してるか?」
顔を出してくれた時間がちょうど昼食の時間だった為、3人でお昼を食べることに。
一ノ瀬、それは私の旧姓。
奈々「一ノ瀬って呼ばれるの、なかなか慣れないです(笑)それに、ちゃんと仕事してますから!2人とも過保護なんだから…」
岩崎「過保護って…お前…」
桜木「あはははっ」
笑いながら3人で昼食を済ませた。

あの事件以来、2人は私を心配して元気付けようと色々なところへ連れて行ってくれた。
おかげで私は少しずつ元気になり、笑えるようになった。
あの日…そう。あのゲームがなければこんな事がなければ何か違っていた人生だったと思うけど…。今はこの2人に支えられているから少しだけあの出来事に感謝している。

昼食の帰りがけ。
奈々「あの…2人には本当に感謝しています…。ありがとうございます。」
私は頭を下げた。

岩崎「改まってなんだ」
桜木「当然のことをしてるだけだよ」
そう言って2人が微笑む。
岩崎「ほら、時間だ。行くぞ。」
そう言って私達は仕事へと戻った。

それからしばらくして、3人とも仕事が休みの日に岩崎さんの部屋に集まった。

奈々「…今日はどうしたの?3人で集まるなんて」
岩崎「…奈々。聞いて欲しいことがある。」
そう言われて息を飲む。
奈々(なんだろう…何…言われるのかな…)
桜木「実は俺…離婚することにした。」
奈々「えっ…!?」
桜木「奈々に背中を押してもらったあの日から、俺ずっと考えててさ。このままじゃ、幸せにはなれないなと思って。慎重に考えて決めたんだ。」
奈々「そう…なんだ」
桜木「奈々には本当に感謝してるよ、ありがとう」
そう言って頭を撫でてくれた。
奈々「そんなっ、私は何も…」
桜木「奈々のおかげで前に進むことができたから。これからは自分の好きなように生きるよ」
と言って微笑んだ。



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