第2章 ゲームスタート
奈々「はぁ…っ……はぁ…」
ゲームが始まって30分はくらいは色々なところを走り回っていた。
2階の階段に待機してからは10分くらい経過しただろうか。私は上の階や下の階を見張っていた。
一方その頃。
岩崎「はぁっ…はぁっ…桜木さんこれからどうする?別々に追いかけていても埒が明かないな…」
桜木「このままじゃ見つからないままだし、話しもできない…これはあの手しかないんじゃないか?」
岩崎「そうだな…花谷には申し訳ないけど…挟み撃ちにして捕まえるしかないな…」
桜木「そうだな…俺たちも借金背負うわけにはいかないしな…」
2人は挟み撃ちにしようと動き始めた。
奈々(はぁっ…っ…はぁ……やっぱり透の言ってた通りにするべきなのかな……)
そんなことを考えていると3階の階段から足音が近づいてくるのが聞こえた。焦った私は、1階へ降りようとしたその時。
奈々「……っ…嘘っ!?」
階段で挟み撃ちにあい、私は逃げ場を失った。
岩崎「花谷…っ…はぁっ…はぁ…やっと見つけた…」
桜木「…っはぁ…っ…とにかく、どこかで落ち着いて話そう」
そう言われ、私たちは近くの保健室に入った。
走り疲れていた3人は冷蔵庫に入っていた水を飲んだ。
岩崎「花谷少しは落ち着いたか?」
花谷「はい…少しは…落ち着きました。すみません。お二人を走らせてしまって…」
桜木「気にするな。この状況じゃ誰だって混乱する」
花谷「…頭が混乱して…これが夢であって欲しい…です…」
そう言いながら、2人に捕まった時に私の決心はついていた。
岩崎「俺らもそう思いたいがどうやら現実のようだな…」
桜木「これからどうしようか…」
気不味い空気になり沈黙する3人…。
いきなり奈々が衝撃の言葉を切り出す。
奈々「あの…私、もう逃げません。だから……3人で…その……」