第12章 お酒には要注意
奈々(あれ、もうこんな時間…。岩崎さんいつもより大分遅いな…。)
少し心配しながら帰りを待っていた。
岩崎「ただいま〜」
奈々「あっ、おかえりなさい。遅かったっ…ってすごいお酒の匂い…」
岩崎「あぁ、今日、取引先に急に飲みに行かないかって誘われてさ」
そう言いながらかなり酔っている様子で帰ってきた。
酔っていたからか、スーツをその辺に脱ぎ捨ててそのままシャワーを浴びに行った。
奈々(もう…しょうがないな…)
そう思いながらスーツがシワにならないようにと拾っていると…
奈々「…っ…!!」
そこにはキスマークのついたワイシャツが。
私は取引先との飲み会というなのキャバクラに行ったことを悟った。
見なければよかったと思いながらも、とりあえずスーツを寝室へ運んだ。
浴室から出てきた岩崎さんはそのまま寝室へ行き、寝てしまったので私もそのまま寝た。
少し複雑な気持ちで。
ーーーーー翌朝。
岩崎(頭痛っ…。あれ、俺いつの間に…。)
そう思いながらふと横を見ると奈々が寝ていた。
岩崎(気持ちよさそうに寝てるな…)
そう思いながらそのまま視線を少し先に送るとそこには…
岩崎(まじか…)
キスマークのついたワイシャツ。
岩崎(ここにあるってことは…)
そんなことを考えていると…
岩崎(あっ、もうこんな時間!仕事行かないと…)
そうして支度をして岩崎さんは部屋を出た。
奈々「…っ〜、んんん。」
目を覚ました私は、昨日のことに何故かモヤモヤした気持ちを抱えたまま、とりあえず家事をこなした。
〜夕方〜
モヤモヤしたままの私は、珍しくお酒を飲んでいた。
奈々「…っ…。なんで私モヤモヤしてるわけ…。ただ関係があるって言うだけ、部屋に泊まらせてもらってるだけなのに…。」
少しずつイライラしてきてお酒を飲むスピードが上がる。
〜夜〜
桜木さんが奈々から変な連絡が来てた。と聞いて2人は心配になり一緒に帰宅した。
岩崎「ただいま。……?」
いつもならおかえりという声が聞こえるはず…今日は聞こえない。
岩崎さんと桜木さんはそのままリビングのドアを開ける…。