第9章 決断
透「…最高でした」
その発言に私は驚く。
岩崎「花谷の話は本当のようだな…。奈々、どうする?」
奈々「……わかりました。透の望む関係…続けます…」
透「奈々…ありがとう」
そう言って彼は帰っていった。
この数時間に起きたことで頭の中がぐちゃぐちゃになり、頭を冷やそうと思いシャワーを浴びていた。すると…
ガチャーーーー
岩崎「…入るぞ」
奈々「…岩崎さんっ…!!」
シャワーを浴びていた私のもとに岩崎さんが入ってきて後ろから私を抱きしめる。
岩崎「こんな展開になるなんてな…」
奈々「そうですね…朝からなんだか疲れました…」
2人でゆっくりとシャワーを浴びて浴室を出た。
着替えた2人でソファに腰掛ける。
岩崎「…落ち着いたか?」
奈々「…そうですね。だいぶ。」
岩崎「そうか…。」
そう言って岩崎さんは頭を撫でてくれた。
複雑な関係になってしまった。
これは正しいのか。
そんなことを考えていた。
その後、2人でご飯を食べ、ゆっくりと過ごしていた。
岩崎「…奈々?」
奈々「なんですか?」
岩崎「今度から名前で呼ばなかったらペナルティな。」
奈々「えっ、なんですかそれ!?」
岩崎「いつまでも名前で呼ばないからだ」
奈々「そんなこと言われても…」
岩崎「もう決めたから。頑張れよ」
奈々「そんな…」
思い返せばこの時、岩崎さんは少しでも別のことに意識を向けるようにしてくれていたのかもしれない。
ーーーーーあれから1週間。
何事もなかったように普通の生活をしていた。
岩崎「奈々、寝室に来い」
お風呂あがりに岩崎さんに呼ばれて私は寝室へと向かった。
奈々「どうしました?」
岩崎「こっち」
言われたままに隣に座る。すると…。
岩崎「3回」
奈々「…??なんの話ですか?」