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〔R18〕複雑なカンケイ。

第5章 忘れかけた頃に


透「わかりました。俺から話しておきます。」


翌日、会社の一部役員と緊急会議を開くことになった。

社長「…そうか…そんなことがあったのか…。さて、これからどうするべきか…。」

会議は1時間程続いた。

私はしばらくは会社への出勤は控える事になった。
他の社員のことを考えれば当然だ。
問題は…そう。家である。
自宅に戻るのは危険と判断され透は社宅に泊まることになった。
私は他の部屋を借りようにも目立つし、社宅に泊まれば他の社員に危害が及ぶ可能性もある為、最善策は何かという話になったその時。思いもよらぬ提案が。

岩崎「…社長。俺の部屋で引き取ります。」
奈々「えっ…?」
社長「いや、だがな…」
岩崎「風紀上、あまりよくないということは承知の上です。目立たぬ様、事を進めるには俺が引き取るのが得策かと。俺の部下でもありますし、部下を守るのも上司の務めです。警察からは24時間体制という話も聞いておりますし、俺の部屋であればセキュリティもしっかりしています。…ここは俺に任せて頂けないでしょうか。」
社長「…わかった。そこまで言うならお前に任せる。花谷…それでいいか?」
奈々「………わかりました。岩崎さん、ご迷惑おかけして申し訳ございませんが、宜しくお願いします。」
社長「会議は以上。くれぐれもこの件を口外しないように。花谷、必要なものが有れば本社の女性職員を向かわせることも可能だ。遠慮なく言え。」
奈々「ありがとうございます…。」

思いもよらぬ提案から、岩崎さんの家に少しの間住む事になってしまった…。
私は透に、会議での結果を話した。
透「……そうか…。わかった。可能な限り連絡するようにするから。無事でいろよ。」
奈々「…うん。ありがとう…。」

そうして私はその後、自宅には寄らず、岩崎さんと一緒にタクシーで岩崎さんの部屋へと向かった。

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