第10章 とりかえばや(逆ハー版)第7章
「皆様お久しぶりです。ヒロインです。久しぶりすぎてちょっと訳分からなくなってるんですけど…ちょっとあらすじ振り返りたいと思います…えっと…、少し事情を知っているギルベルトさん、お願いします」
私は縁側に座ったまま、頭が微妙に見えている侵入者に呼びかけた。
「バレたか!さすがだぜ!」
「いや、あなたの登場がワンパターンなんですよ」
とりあえず自分の隣に湯飲みを置いて、お茶を入れると、笑いながら隣に腰をかけた。
「えっと、俺が知ってるのは、本田が女だってこと。それがばれないように暮らしているってこと」
「いや、微妙に違います。別人女性が本田さんのフリをしてるってことです。
で、本田さんは三次元で女性のフリをして暮らしているので、その間私はボロを出さないように生活しなくてはならないんです」
「ふぅん、そりゃ大変だな」
そう言ってギルベルトさんは私が入れたお茶を一口すすった。
こいつ、この前説明したのに、ぜんぜん理解してなかったな!