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【APH】勇者始めました!

第1章 異世界への旅立ち


いつもは通らない道で大好きな黒猫を俺は見つけて追いかけた。
黒猫は曲がり角を曲がると俺を待っているかのように止まり、俺の姿を見るとまた歩き出すという繰り返しだった。
そして、俺が黒猫を追い掛けて細い路地に入った時だった。
目の前に閃光が走り、目を焼き付けられて暫く目が眩んで見えなかったが、目が見えるようになって辺りを見回すと俺が居た世界とは様子が違う上に俺が知っているようで知らないローブを着て魔術書を持ったアーサー・カークランドが居た。
いきなりの事で思考回路が停止しそうな俺にアーサーは話し掛けてきた。



アーサー「お前、名前は?」
翼「お、俺のこと?」
アーサー「お前以外に誰か他に居るか?」
翼「居ないな・・・。俺の名前は天使翼。」
アーサー「翼、お前がこの世界に召喚されたのはお前が【勇者】だからだ。」
翼「えっ。今、何て言った?」
アーサー「お前は勇者だと言ったんだ。」
翼「寝言は寝て言え。なんで俺が勇者なんだよ。マジで有り得ねぇ。」
アーサー「異世界から召喚されてきた人間がこの世界を救う勇者だって昔からの言い伝えがあるんだよ。」
翼「待て。その言い伝えがホントだとしても俺は断じて勇者なんかじゃないからな。魔法も剣も使えない。戦えない俺が勇者なわけあるか。人違いだ。元の世界に戻せ。」
アーサー「それなら安心しろ。お前はこの世界で魔法を使うためのマナが体内に初めから宿っている。」
翼「はぁ?俺にマナが宿ってるだって何処にマナが宿っている証拠がある。あるなら見せてみろ。」
アーサー「見せてみろと言われてもな。マナは自然のエネルギーだからその流れは人の目には見えない。」

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