第11章 空白
── am1:00 ──
カラ…
「…こ……これでいいんだよな…」
"七日後の午前1時!マドを開けて待っておいてくださいね!"
浦原が笑顔で言っていたことを思い出す
「…イヤな予感はバシバシするけどな…」
窓の外に目を向ける一護
しかし彼方から飛んでくる"丸いナニカ"が視界に入る
「…あ?何…」
ドチャンッ
ソレは一護の横すれすれに過ぎ押し入れぶつかる
「…な……ッ…何だ今の!?何が…」
振り返り見てみると、ぶつかった所から赤い字が浮かび上がる
──────────
これからすぐに
(浦原)商店前に集合
──────────
「ギャーーーーーッ!!!」
血のような赤に悲鳴をあげる一護
「な…何してくれてんだあの野郎!!これじゃあまるっきり惨殺現場のダイイングメッセージじゃねえか!!ちゃんと消えるんだろうなコレ!?…ん?」
赤い液体は未だ文字を綴る
「何だ…?追伸…?」
──────────
P.S
今、これを見て
「ダイイングメッセージみたい」
とかありきたりな事を
思った人は、
ツッコミの才能が
ないです。
──────────
「やかましいわっ!!」
─────
寝静まった家
「…じゃあな…遊子…夏梨……親父」
前を見据え一護はドアに手をかけ外に出る
「グッ
モー ニンッ
イッチ…」
突如聞こえた声は屋根の上から落ちてくる
一護はそれを避けた
「ゴーーーーーーッ!!」